空き家を放置するといくらかかる?固定資産税・管理費・修繕費と売却判断

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2026年07月16日

空き家を放置するといくらかかる?固定資産税・管理費・修繕費と売却判断

名古屋・愛知の空き家・相続不動産・不動産買取

空き家を放置するといくらかかる?
固定資産税・管理費・修繕費と売却判断

住んでいない家でも、持っているだけで税金・管理・修繕などの費用がかかります。売るか残すか迷ったときの判断ポイントを解説します。

親から相続した実家や、転居後に誰も住んでいない住宅について、

「空き家にしておくだけなら、そんなにお金はかからない?」
「固定資産税だけ払っておけば大丈夫?」
「いつか使うかもしれないから残しておきたい」
「売るのと持ち続けるのはどちらが得?」
「古くなる前に買取してもらった方がいい?」

と迷われる方は少なくありません。

しかし、空き家は誰も住んでいなくても固定資産税・都市計画税、庭木や建物の管理費、保険、修繕費などが発生します。

さらに建物を長期間放置すると、雨漏りや外壁・屋根の劣化が進み、将来売却するときの査定価格に影響する可能性があります。

今回は、名古屋・愛知で空き家・相続不動産などの買取を行う株式会社サンコー不動産が、空き家を持ち続ける費用と、保有・活用・売却を判断するポイントを実務目線で解説します。

結論
空き家は「今すぐ大きな出費がないから保有しておく」のではなく、今後3年・5年・10年でいくらかかるかを計算してから判断することが大切です。

空き家は誰も住んでいなくても費用がかかる

空き家の維持費として考えたいのは、主に次のような費用です。

・固定資産税、都市計画税
・火災保険等
・電気、水道などを維持する場合の費用
・草刈り、庭木剪定
・清掃、換気、見回り
・雨漏り、外壁、屋根などの修繕費
・マンションの場合は管理費、修繕積立金
・遠方から管理する場合の交通費
・将来処分する場合の残置物処分費、解体費

毎月の家賃を払っているわけではないため負担を感じにくいですが、年間単位で計算すると決して小さな金額ではありません。

固定資産税・都市計画税はいくらかかる?

名古屋市の場合、固定資産税の税率は1.4%、都市計画税の税率は0.3%です。

ただし、税率を土地の売買価格へそのまま掛けるわけではありません。

固定資産税評価額などから計算された課税標準額に税率を掛けて税額を算出します。

固定資産税 = 課税標準額 × 1.4%
都市計画税 = 課税標準額 × 0.3%

都市計画税は市街化区域内の土地・家屋が対象となり、市街化調整区域などでは課税されない場合があります。

実際の税額は固定資産税納税通知書で確認するのが最も分かりやすい方法です。

住宅が建っている土地には税負担の軽減がある

住宅用地には、固定資産税・都市計画税の課税標準について特例があります。

区分 固定資産税 都市計画税
小規模住宅用地
住宅1戸につき200㎡まで
価格の1/6 価格の1/3
一般住宅用地 価格の1/3 価格の2/3

このため、古い家を解体して更地にすると、原則として住宅用地の特例が使えなくなり、土地の税負担が上がる可能性があります。

「空き家だからすぐ解体した方がいい」とは限らないため、解体前に売却価格・解体費・固定資産税を比較することが重要です。

古家付き土地は解体して売る?現況のまま売る?判断基準はこちら

空き家ならずっと住宅用地特例を受けられる?

住宅が建っていれば、どのような状態でも永久に住宅用地特例を受けられるわけではありません。

管理が不十分な空き家について、市区町村から「管理不全空家等」または「特定空家等」として勧告を受けた場合、その敷地は住宅用地の課税標準の特例から除外されます。

管理不全空家等とは、現在は特定空家等ほど悪化していなくても、適切な管理をせず放置すれば特定空家等になるおそれがある空き家です。

「倒壊寸前にならなければ問題ない」とは限りません。
樹木の繁茂や建物の管理状態などによって、管理不全空家等として指導・勧告の対象になる可能性があります。

勧告を受けて住宅用地特例から外れると、土地の固定資産税等が上がる可能性があります。

空き家の管理費はいくら?

空き家の管理方法によって費用は大きく変わります。

所有者自身が定期的に訪問できれば直接の委託費は抑えられますが、実際には、

・室内換気
・通水
・郵便物確認
・庭の草刈り
・樹木剪定
・外壁、屋根の目視確認
・雨漏り確認
・台風、大雨後の確認

などの管理が必要です。

遠方に住んでいる場合には、交通費や時間も実質的な管理コストです。

管理会社や空き家管理サービスへ依頼する場合は、巡回頻度・作業内容・敷地面積によって費用が異なります。

「誰も住んでいないから何もしなくていい」ではなく、住んでいないからこそ意識的な管理が必要になります。

修繕費はある日突然発生する

固定資産税や管理費はある程度予測できますが、怖いのが修繕費です。

空き家では日常的に建物を確認する人がいないため、小さな不具合の発見が遅れやすくなります。

例えば、

・瓦や屋根材の破損
・雨樋の破損
・雨漏り
・外壁の剥離
・給排水管の不具合
・シロアリ被害
・庭木や枝の越境
・塀、擁壁の劣化

などです。

最初は数万円程度の補修で済んだものが、放置した結果、建物内部まで腐食して大規模修繕が必要になることもあります。

国土交通省も、空き家を放置すると老朽化が進み、倒壊・外壁落下・害虫・不法侵入などのリスクが生じると案内しています。

年間いくらかかる?簡単なモデルケース

実際の費用は物件によって大きく異なりますが、考え方を分かりやすくするため一例を見てみます。

例:相続した戸建てを1年間保有する場合

固定資産税・都市計画税:12万円
草刈り・清掃・見回り等:6万円
保険・最低限のライフライン等:3万円
小規模な修繕・維持費:10万円

年間合計:約31万円

これは仕組みを説明するための仮定です。実際の金額は物件・管理方法・修繕状況によって異なります。

しかし年間31万円であれば、5年間で単純計算155万円です。

さらに途中で屋根や外壁などの大規模修繕が必要になれば、負担はさらに増えます。

「今は困っていないから保有する」ではなく、5年間持った場合にいくら使うのかまで計算すると判断しやすくなります。

マンションの空き家はさらに毎月費用が出る

相続した区分マンションを空室のまま所有している場合は、戸建てとは少し違います。

固定資産税・都市計画税に加えて、通常は、

・管理費
・修繕積立金
・駐車場契約があれば駐車場代
・火災保険等

などが継続して発生します。

誰も住んでいなくても管理費・修繕積立金は基本的に発生するため、毎月のキャッシュアウトが分かりやすい物件です。

将来自分で住む予定がないのであれば、早めに賃貸・売却を比較することをおすすめします。

空き家を放置すると売却価格も下がる?

建物は時間の経過とともに劣化します。

特に空き家では換気や清掃が不足しやすく、カビ、湿気、害虫、雨漏りなどが進行することがあります。

その結果、将来売却するときに、

「建物を再利用できない」
「リフォーム費が高い」
「解体前提でないと買えない」

という評価になると、査定価格へ影響する可能性があります。

国土交通省も、空き家の放置によって資産価値が低下し、売買等が難しくなるおそれがあるとしています。

つまり、空き家を持ち続けるコストは、毎年支払うお金だけではなく、将来の売却価格低下という見えにくいコストもあります。

空き家を残した方がいいケース

もちろん、すべての空き家をすぐ売る必要はありません。

例えば、

・数年以内に家族が住む予定がある
・賃貸として活用できる
・建替えなど明確な利用計画がある
・管理を継続できる
・保有コストに見合う将来的な利用価値がある

場合は、保有する選択にも意味があります。

重要なのは、「何となく残している」のか「目的があって残している」のかです。

売却を検討した方がよいケース

・今後住む人がいない
・賃貸活用する予定もない
・遠方で管理が難しい
・毎年の税金が負担
・庭木や建物管理ができない
・修繕する予定がない
・相続人間で誰も取得したくない
・建物の老朽化が進んでいる

このような場合には、保有を続けるより、一度現在の売却価格を確認してみる価値があります。

売るなら仲介と買取どちら?

比較 仲介 直接買取
価格 市場価格で高く売れる可能性 仲介より低くなる傾向
期間 買主が見つかるまで不確定 条件合意後の日程を組みやすい
残置物 整理を求められる場合あり 現況で相談できる場合あり
古家 買主条件による 古家付きで査定可能

少し時間がかかっても高く売ることを優先するのであれば仲介、管理負担を早くなくしたいのであれば買取が向くケースがあります。

空き家買取なら「維持費が止まる時期」を考える

不動産買取を検討するときは、買取価格だけでなく、いつまで維持費を払い続けるのかも比較してください。

例えば、仲介なら2,000万円で売れる可能性がある一方、売却まで半年~1年かかるとします。

買取では1,800万円でも短期間で売却できる場合、価格差だけでなく、その間の税金・管理・修繕・手間まで含めて判断する必要があります。

売却価格だけではなく「最終的にいくら残り、いつ管理責任から離れられるか」で比較することが大切です。

残置物が多くても先に片付けなくていい場合がある

相続した空き家には家具・家電・衣類などがそのまま残っていることがあります。

「片付けが終わらないから売却できない」と考えがちですが、不動産買取では、物件によって残置物がある状態から査定できる場合があります。

先に何十万円もの処分費を払うのではなく、現況買取価格を確認してから比較するのがおすすめです。

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空き家を売る前に解体すべき?

老朽化した空き家を見ると、先に解体して更地にした方が売りやすいと思われるかもしれません。

しかし、

・解体費を先に負担する
・地中埋設物が見つかる可能性がある
・住宅用地特例が外れる可能性がある
・古家付きのまま買いたい買主もいる

ため、必ずしも解体してから売る方が有利とは限りません。

まず古家付きのまま査定し、解体費を差し引いた場合と比較してください。

相続した空き家なら3,000万円特別控除も確認

相続した空き家を売却する場合、一定の要件を満たすと、譲渡所得から最高3,000万円を控除できる特例を利用できる可能性があります。

現在の制度では、対象となる売却は原則として2027年12月31日までとなっています。

建築時期、被相続人の居住状況、売却時期、売却価格など複数の要件がありますので、対象になるかは税務署・税理士等へ確認してください。

「いつか売ろう」と何年も先送りすると、税制上利用できる制度の期限にも影響することがあります。

空き家を持ち続けるか判断するチェックリスト

□ 今後、自分や家族が住む予定がある
□ 賃貸・事業利用など具体的な活用予定がある
□ 年間の固定資産税を把握している
□ 管理・草刈り・修繕を継続できる
□ 5年間保有した場合の費用を計算した
□ 現在の売却査定価格を確認した
□ 古家付き現況と解体後の価格を比較した

この中で「今後使う予定がない」「管理が負担」「現在価格も分からない」という項目が多ければ、一度査定を取ることをおすすめします。

よくある質問

Q.空き家でも固定資産税はかかりますか?
A.はい。誰も住んでいなくても、固定資産税の課税対象となる土地・家屋を所有していれば税負担があります。
Q.空き家を解体すると固定資産税が6倍になりますか?
A.単純に必ず6倍になるという説明は正確ではありません。住宅用地特例が外れることで土地の課税標準が変わりますが、実際の税額は土地の評価や負担調整等によって異なります。解体前に市税事務所等へ確認することをおすすめします。
Q.管理不全空家になるとすぐ税金が上がりますか?
A.管理不全空家等に該当しただけで直ちに特例が外れるわけではなく、空家法に基づく勧告を受けた敷地が住宅用地特例の対象から除外されます。
Q.空き家に家財が大量に残っていても買取できますか?
A.物件や残置物の内容によりますが、現況のまま査定・買取できる場合があります。片付け業者へ依頼する前にご相談ください。
Q.相続登記が終わっていなくても査定できますか?
A.査定相談は可能です。実際の売却・所有権移転までには相続関係を整理し、必要な相続登記を進めます。

まとめ|「何となく保有」が一番コストを見落としやすい

空き家を所有していると、誰も住んでいなくても費用は発生し続けます。

・固定資産税、都市計画税
・管理、草刈り、清掃費
・保険、ライフライン費
・修繕費
・遠方から管理する時間と交通費
・建物劣化による将来の価格低下

特に、今後誰も住む予定がなく、賃貸などの活用予定もない空き家は、保有期間が長くなるほど費用と管理負担が積み上がります。

「今年の固定資産税はいくらか」だけではなく、このまま5年間持ったらいくらかかるかを考えてください。

そのうえで、現在の売却価格を確認し、保有・活用・仲介売却・不動産買取を比較するのがおすすめです。

名古屋・愛知の空き家・相続不動産買取

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株式会社サンコー不動産では、名古屋市・愛知県を中心に、空き家・古家・相続した実家・土地・マンションなどの不動産買取を行っています。

「固定資産税だけ払い続けている」
「誰も住む予定がない」
「遠方で管理できない」
「修繕費をかけるべきか迷っている」
「家財が大量に残っている」
「解体する前に価格を知りたい」

という段階でもご相談いただけます。まず現況のまま査定し、保有を続ける場合のコストと現在売却した場合の価格を比較してみてください。

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※本記事は空き家・不動産売却に関する一般的な情報提供を目的としています。固定資産税・都市計画税は所在地や評価額、利用状況等によって異なります。個別の税額は市町村の固定資産税担当部署、税務については税理士等へご確認ください。修繕・管理・解体費用も物件条件によって異なります。

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