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店舗売却の相談で意外と多いのが、 「権利譲渡と造作譲渡の違いが分かりにくい」 という悩みです。
売主としては「店ごと引き継いでほしい」という感覚でも、 実務では 何を引き継ぐのか、誰とどの契約を結ぶのか、貸主承諾はどうなるのか を整理しないと、話が途中で止まりやすくなります。
とくに覚王山や本山寄りの千種区エリアは、名古屋都心の繁華街とは少し違い、 立地の強さだけで進むわけではありません。 雰囲気、近隣との相性、業態の見せ方まで含めて判断されやすいエリアです。
※この記事について
実際の店舗売却相談をもとに、地番・ビル名など特定につながる情報は伏せて再構成しています。 なお、契約の組み方は個別条件で異なるため、ここでは実務上よく使われる考え方として分かりやすく整理しています。
今回ご相談いただいたのは、 覚王山駅徒歩5分・広小路沿い1階路面・約24.24坪・30席 のアジアンカフェダイニング居抜きでした。 賃料は22万円台、共益費1.1万円、保証金6か月、礼金1か月、造作譲渡は600万円希望という条件感で、 ぱっと見では非常に見栄えの良い案件です。 [oai_citation:1‡千種区末盛通(覚王山駅)1階の貸店舗.pdf](sediment://file_0000000072e87206b29179000d20712e)
写真でも、店内の雰囲気やカウンター、テーブル席、厨房の状態がよく分かり、 「このまま引き継げそう」と感じやすい物件です。 [oai_citation:2‡千種区末盛通(覚王山駅)1階の貸店舗.pdf](sediment://file_0000000072e87206b29179000d20712e) ただ、実務ではこういう“見栄えの良い案件”ほど、 権利の話と造作の話が混ざってしまい、認識違いが起きやすい という傾向があります。
千種区、とくに覚王山・本山・池下寄りのエリアは、 栄や錦のような繁華街型とは見られ方が違います。
つまり、 「1階だから決まる」「居抜きだから高く売れる」ではなく、このエリアでどんな店として続けやすいか を説明できるかどうかが大切です。
造作譲渡は、 内装・厨房機器・什器備品などを売買すること です。 たとえば今回のようなアジアンカフェ居抜きなら、カウンター、客席まわり、厨房設備、空調、照明などが対象になりやすいです。
権利譲渡は、一般的には 借主としての地位や営業上の権利関係を引き継ぐイメージ で使われることがあります。 ただし実務では、この言葉だけで話を進めると危険です。
なぜなら、貸主の承諾が必要だったり、 最終的には新しい借主が貸主と改めて賃貸借契約を結ぶ形に整理されたりすることが多いからです。 つまり、 「権利譲渡」と言っていても、現場では造作譲渡+新賃貸借契約として進むケースが多い のが実情です。
今回のような募集資料で「造作譲渡600万円希望」と出ている案件は、 実務上は 権利そのものを売るというより、造作を譲渡し、新しい借主が貸主と契約を結ぶ流れ と考えたほうが分かりやすいです。 [oai_citation:3‡千種区末盛通(覚王山駅)1階の貸店舗.pdf](sediment://file_0000000072e87206b29179000d20712e)
アジアンカフェダイニングの内装は魅力ですが、 その世界観がはっきりしているほど、次に合う業態はある程度絞られます。 つまり「何でも入れる」ではなく、 カフェ、ダイニング、洋食系、エスニック寄りなど相性の良い業態 に見せたほうが歩留まりは上がりやすくなります。
売主はどうしても造作600万円に目が行きますが、 買主は 賃料、共益費、保証金、礼金、仲介手数料、造作代 を全部合わせて判断します。 見た目が良くても、総額が重いと内見後に止まりやすいのが実務です。
実際には貸主承諾や新契約の整理が必要なのに、 売主側が 「そのまま引き継げるはず」 と思って進めると、あとで話がこじれやすくなります。 ここは千種区のような落ち着いたエリアほど、 貸主側も慎重に見る印象があります。
覚王山の1階路面・約24坪・30席・見栄えの良い内装。 条件だけ見れば、かなり強そうな案件です。
それでも決まりきらないときは、 物件が弱いのではなく、 「次にどう使われるか」「権利と造作の整理がどうなっているか」「このエリアに合う見せ方ができているか」 の部分で止まっていることが多いです。
千種区は、派手さよりも 続けやすさ、雰囲気、近隣との相性 で判断されやすい印象があります。 だからこそ、募集前の整理がそのまま成約率に出やすいです。
店舗売却では、 「店ごと渡すつもり」 という感覚で話を始めても、 実務では 造作譲渡と賃貸借契約の整理 が中心になることが多いです。
今回のような千種区・覚王山の居抜き相談でも、 重要なのは 「権利譲渡と言ってよいのか」 ではなく、 何を誰に、どの契約で引き継ぐのかを分かりやすく整理すること です。
そして千種区のようなエリアでは、 雰囲気の良さだけでなく、 その店が地域にどう馴染むかまで見られます。 だからこそ、権利と造作の違いを整理したうえで、相手に伝わる募集資料を作ることが近道になります。
実務では造作譲渡と新たな賃貸借契約の組み合わせで進むことが多いです。 権利譲渡という言い方をしても、貸主承諾や契約整理が必要になるケースが少なくありません。
可能です。駅近と1階路面の強みがあれば成立するケースはあります。 ただし、その分、雰囲気や業態相性、近隣客への刺さり方が大事になります。
単体ではなく、賃料・保証金・礼金を含めた総額で判断されます。 見た目が良くても、初期費用総額が重いと内見後に止まりやすくなります。
サンコー不動産では、名古屋・千種区エリアの店舗売却や居抜き売却について、 造作代だけでなく、権利整理、貸主承諾、引渡し条件、募集資料の見せ方まで含めて実務ベースでご相談を承っています。
「これは権利譲渡なのか造作譲渡なのか分かりにくい」 「今の条件で居抜きにできるか判断したい」 という段階でもご相談いただけます。