造作譲渡の金額|居抜き売却
「造作譲渡はいくらが妥当?」「高く出したら売れない?安くしすぎたら損?」——閉店や移転を考え始めた小規模飲食店ほど、この悩みが最初に来ます。 造作譲渡の金額は“残存価値”だけでなく、買い手が得られるメリット(短期開業・工事削減)とのバランスで決まります。 この記事では、名古屋で店舗売却(居抜き売却)を検討する方向けに、造作譲渡の金額の決め方と、失敗しない条件設計をまとめます。
造作譲渡の金額は何で決まる?(結論)
造作譲渡の金額は、設備の残存価値だけで決まるわけではありません。実務では次の3つで決まります。
- 買い手が「短期・低コストで開業できる」メリットの大きさ
- 次の業態でも使いやすい汎用性(レイアウト・設備・導線)
- 成立条件(家賃・引渡し時期・貸主承諾の通りやすさ)
ポイント
- 高く売りたいなら「買い手が得する理由」を増やす
- 早く売りたいなら「検討しやすい情報」と「承諾の見通し」を先に作る
造作譲渡の全体像(用語整理・進め方)は、こちらにもまとめています。 造作をお金に変える、居抜き売却という選択
相場の見方と「売れる価格」に寄せる考え方
相場は立地・家賃・坪数・設備状態・業態の汎用性で大きく変わります。 重要なのは「売りたい金額」ではなく「成約する金額」に寄せることです。
| 考え方 | 向いている状況 | やること |
|---|---|---|
| 強気でスタート | 立地が強い/内装が新しい/汎用性が高い | 反響データを見て調整(値下げのルールを事前に決める) |
| 成約重視で最初から現実的に | 期限がある/家賃が高い/競合が多い | 問い合わせが来る価格帯に合わせ、内見数を最大化 |
| “条件”で回収する | 金額を上げづらいが、譲れる条件がある | 引渡し時期、残置範囲、買い手の追加工事の減少で価値を作る |
まず「居抜きで売れる見込みがあるか」を見極めたい方は、サービスページからご相談いただけます。 名古屋の店舗売却・居抜き売却の相談窓口
金額を上げやすい条件/下がりやすい条件
金額を上げやすい条件
- 厨房・空調・ダクト・グリスト等が「次の業態でも使いやすい」
- 清潔感が高い(写真で伝わる)
- 引渡しが柔軟(買い手の開業計画に合わせやすい)
- 貸主承諾の見通しが立っている(用途・営業時間・共用部配慮)
金額が下がりやすい条件
- 設備の老朽化や動作不良が多い(入替前提になる)
- レイアウトが特殊で汎用性が低い
- リース品が多く、引継ぎ不可または撤去が必要
- 家賃や条件が相場より重い(買い手が総額で判断する)
成約事例で金額イメージを掴むなら、こちらも参考になります。 成約事例:造作譲渡100万円で成約(上手に売却する方法) / 成約事例:造作譲渡560万円で成約(成功ポイント)
価格交渉で揉めないための譲渡対象リスト
造作譲渡で最も多いトラブルは「残すと思っていた/撤去すると思っていた」の認識ズレです。 金額以前に、譲渡対象を文章で固定することが成約率を上げます。
- 譲渡対象(残すもの):厨房機器、空調、ダクト、什器、照明、看板、備品など
- 撤去対象(残さないもの):私物、消耗品、引継ぎ不可の機器など
- リース品:残債・名義・返却条件を必ず確認(引継ぎ可否を先に決める)
- 動作確認:主要機器は「動作する/未確認/不具合あり」を明記
買い手が安心する一文
- 「現状有姿での譲渡」か「引渡し前に是正する」かを明記
- 故障がある場合は“先に開示”した方が後から揉めにくい
貸主承諾で止まる前にやるべきこと
造作譲渡の金額がまとまっても、貸主承諾で止まると白紙になります。 特に「用途・営業時間・臭気・ゴミ・共用部」で止まりやすいので、順番が重要です。
- 賃貸借契約書の確認(用途制限、造作譲渡の扱い、原状回復範囲)
- 買い手候補の業態が建物ルールに合うかを事前確認
- 必要なら運営計画書・誓約書で運用ルールを可視化
貸主承諾の進め方(解約告知の順番、交渉の落とし穴)はこちらで整理しています。 居抜き売却で貸主承諾を取る方法(保存版)
よくある質問(FAQ)
造作譲渡の金額は、設備の購入価格から決めればいいですか
購入価格の残価だけで決めると、売れ残りやすくなります。買い手が得られるメリット(短期開業・工事削減)と、 物件条件(家賃・立地・汎用性)を合わせて「成約する価格」に寄せるのが実務的です。
高く出して反響がなかったらどうすればいいですか
反響(問い合わせ数・内見数)が少ない場合、金額だけでなく「写真・設備リスト・引渡し条件」が弱いこともあります。 まず情報を整え、それでも反響が増えないなら段階的に金額調整するのが安全です。
買い手が決まった後、何で止まりやすいですか
最も多いのは貸主承諾です。用途・営業時間・臭気・ゴミ・共用部配慮などの論点を先に整理し、 必要なら運営計画書等で可視化すると止まりにくくなります。