名古屋|店舗売却・居抜き売却
閉店・移転・業態転換のタイミングで「スケルトン返ししかない」と思って先に原状回復を進めてしまうと、 居抜き売却(造作譲渡)で回収できたはずの価値を手放してしまうことがあります。 この記事では、小規模の飲食店経営者向けに、名古屋で店舗売却(居抜き売却)を進めるときの全体像、 かかる費用、損しやすい失敗パターン、最短で整える段取りをまとめます。
店舗売却・居抜き売却・造作譲渡の違い
店舗売却という言葉は、次の意味が混ざって使われることがあります。用語を先に揃えると、交渉がスムーズになります。
- 店舗売却:広く「店舗を手放す」行為の総称(次の借主へ引き継ぐ/契約を終える等を含む)
- 居抜き売却:内装・設備を残したまま、次の出店者へ引き継ぐ方法
- 造作譲渡:居抜きの中でも、内装・設備・什器などの造作に金額を付けて譲る形
造作譲渡の考え方(価値の出し方・流れの整理)は、こちらの記事も参考になります。 造作をお金に変える、居抜き売却という選択
居抜き売却のメリットと注意点
居抜き売却の主なメリット
- 原状回復(解体・撤去)コストを回避・軽減できる可能性がある
- 内装・設備・什器を譲渡資産として回収できる可能性がある
- 閉店まで営業しながら、次の借主探しを進めやすい
注意点(ここを外すと損しやすい)
- 貸主(大家・管理会社)の承諾が必要になることが多い
- 譲渡対象(残す/撤去)とリース品の整理が甘いとトラブルになりやすい
- 値付けが高すぎると売れ残り、結果的にスケルトン費用が発生しやすい
迷ったらまず確認する3点
- 賃貸借契約書(原状回復範囲・造作譲渡の扱い・用途制限)
- 譲渡対象のリスト化(残す/撤去/リース品)
- 貸主承諾の見通し(業態・営業時間・共用部配慮)
飲食店の居抜き売却に特化して概要を見たい方は、こちらもどうぞ。 飲食店の居抜き売却・造作譲渡(名古屋市対応)
居抜き売却の流れ(名古屋での進め方)
損しない最大のコツは、順番を間違えないことです。典型的な流れは次のとおりです。
ステップ1:賃貸借契約の確認(最初にやる)
- 造作譲渡が可能か(禁止条項・承諾条件の有無)
- 原状回復の範囲(スケルトン義務の有無)
- 用途・営業時間・看板などの制限
- 解約予告期間(何ヶ月前通知か)
ステップ2:造作(内装・設備)の査定と譲渡範囲の整理
譲渡できるもの、撤去するもの、リース品(引継ぎ不可になりやすいもの)を先に分けます。 造作譲渡の考え方・価格帯の目安は、こちらで整理しています。 造作譲渡の流れと価格帯の目安
ステップ3:募集(情報の出し方が結果を左右する)
- 写真と設備リストを整える(検討が進む)
- 売却理由・引渡し時期・残置範囲を明確にする
- 必要に応じて匿名募集で進める(情報管理)
ステップ4:買い手決定 → 貸主承諾 → 契約
買い手が決まっても、貸主承諾・審査で止まると白紙になります。 「承諾で止めないための準備」は、保存版としてこちらにまとめています。 居抜き売却で貸主承諾を取る方法(解約告知の順番も解説)
ステップ5:引渡し(現状確認・鍵・残置物・精算)
- 譲渡対象・撤去対象の最終確認
- 引渡し当日の状態確認(必要なら軽微な是正)
- 鍵・書類・備品の受け渡し
居抜き売却でかかる費用・お金の動き
居抜き売却は「何にお金がかかるのか」を先に把握すると判断が速くなります。
| 区分 | 主な費用・支払い | ポイント |
|---|---|---|
| 売主側 | 仲介手数料/募集準備(写真・設備リスト)/引渡し前の軽微な是正/ どうしても成立しない場合の原状回復(スケルトン)費 | 「居抜きで成立する見込み」を先に取り、期限で追われない設計にすると損が減ります。 |
| 買主側 | 造作譲渡料(売主へ)/賃貸借契約に伴う費用(保証金・前家賃など)/追加工事費(レイアウト・看板等) | 買主は「短期開業できるメリット」と「譲渡価格」のバランスで判断します。 |
相場感の整理(居抜き買取・造作譲渡の目安)は、こちらの記事も参考になります。 居抜き買取(造作譲渡)とは?
失敗パターン(損しやすい順)
失敗1:解約告知を先に出して期限に追われる
期限が決まると、価格交渉で不利になり、条件の譲歩が増えがちです。 まずは「居抜きで売れる見込み」を確認し、段取りを組んだ上で進めるのが安全です。
失敗2:貸主承諾の論点を後回しにして最後に止まる
買い手が見つかっても、業態や運用が建物ルールに合わないと承諾が下りません。 契約書・規約の制限を先に確認し、承諾が取れる形に寄せます。
失敗3:譲渡対象(残す/撤去)が曖昧でトラブルになる
「残すと思っていた」「撤去すると思っていた」のズレが破談原因になります。 厨房機器、空調、ダクト、什器、看板、リース品は必ずリスト化します。
失敗4:値付けが高すぎて売れ残り、結局スケルトン費用が発生
売りたい金額ではなく、買い手が合理的に判断できる条件に合わせる必要があります。 事例ベースでイメージを掴むなら、こちらも参考になります。 店舗閉店、売却は立地×内装で勝負
失敗5:写真と情報が弱く、問い合わせが増えない
内見に来てもらうには判断材料が必要です。写真・設備リスト・引渡条件・売却理由が揃うと検討が進みやすくなります。
損しないための準備チェックリスト
- 賃貸借契約書の確認(造作譲渡の可否、原状回復範囲、用途・営業時間制限)
- 譲渡対象リスト(残す/撤去/リース品、年式・状態・動作)
- 現状写真(外観、入口、客席、厨房、トイレ、バックヤード、設備)
- 引渡希望時期(閉店日・移転日と整合)
- 貸主承諾に備える資料(業態説明、運用ルール、必要に応じ誓約書)
成約のイメージを掴みたい方は、成約事例も参考になります。 成約実績:名古屋市瑞穂区の1階店舗を造作譲渡70万円で売却
よくある質問(FAQ)
店舗売却(居抜き売却)は、どれくらいの期間がかかりますか
条件(立地、賃料、内装状態、価格設定、業態の汎用性)で大きく変わります。 まずは「居抜きで売れる見込み」と「貸主承諾の論点」を確認すると、時間と費用のロスを減らせます。
造作譲渡の価格はどう決めればいいですか
造作譲渡料は、設備・内装の残存価値だけでなく、買い手が得られるメリット(短期開業、工事削減)とのバランスで決まります。 価格帯の考え方は、こちらで整理しています。 造作譲渡の流れと価格帯の目安
居抜き売却で一番多い失敗は何ですか
解約告知を先に出して期限に追われることと、貸主承諾の論点を後回しにして最後に止まることです。 契約書の確認と、譲渡対象の整理から始めるのがおすすめです。