居抜き売却とは?造作譲渡・現状引渡し・事業譲渡の違い(名古屋版)

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2026年02月23日

居抜き売却とは?造作譲渡・現状引渡し・事業譲渡の違い(名古屋版)

名古屋で飲食店を閉店・移転する時、「居抜きで売れるって聞いたけど、具体的に何をどう引き継ぐの?」という相談が増えています。

実は、ひと口に「居抜き」と言っても、現場では次の3つが混ざって語られることが多いです。
  • 造作譲渡(=居抜き売却)
  • 現状引渡し(残置物含む)
  • 事業譲渡(M&A)
この違いを理解しておかないと、
「話が進んだのに契約直前で揉める」「原状回復で追加費用が出る」「税・書類で止まる」
といったトラブルに繋がりやすくなります。

この記事では、名古屋で店舗撤退を検討している方向けに、3つの違いを“実務目線”で整理します。

居抜き売却とは?(一番多いのは「造作譲渡」)

一般的に「居抜き売却」と呼ばれるものの中心は、造作譲渡です。
  • 店内の内装・設備(厨房、空調、什器など)を
  • 次の出店者に「売買」し
  • 次の出店者はその設備を活かして出店する
という形です。

居抜き売却がうまく成立すると、
売り手:原状回復(解体)を減らせる/造作代を回収できる可能性
買い手:初期投資と開業までの時間を短縮できる
というメリットがあります。

▶ 実例から近い条件を見たい方:

名古屋|飲食店居抜き売却の実例一覧

3つの違いを先に結論(比較表)

ざっくり結論はこうです。
  • 造作譲渡:設備を「売る」。金額・譲渡範囲・契約が重要
  • 現状引渡し:設備を「残したまま返す/渡す」。責任範囲が曖昧だと揉めやすい
  • 事業譲渡:設備だけでなく「お店の事業そのもの(顧客・スタッフ等)」を引き継ぐ(別物)

① 造作譲渡(居抜き売却):設備を“売買”する

どういう契約?

造作譲渡は、基本的に
旧テナント(売り手)⇔新テナント(買い手) の間で、造作(内装・設備)を売買します。

ここで大事なのは、賃貸借契約(貸主と新テナント)とは別に、造作譲渡契約が存在する点です。

メリット

  • 原状回復費を抑えられる可能性
  • 造作代を回収できる可能性
  • 次テナントが決まれば、撤退の見通しが立ちやすい

デメリット(止まりやすいポイント)

  • 造作代が高すぎると決まらない
  • 譲渡範囲(残す物・撤去する物)が曖昧だと揉める
  • 貸主承諾・審査で止まることがある

▶ 相場の目安を先に整理:

https://s-fudosan.jp/inuki-souba

▶ 造作代の決め方(原価ではなく再利用価値):

https://s-fudosan.jp/inuki-zousakudaikin

▶ 流れ・必要書類(貸主承諾〜引渡し):

https://s-fudosan.jp/inuki-nagare

② 現状引渡し:設備を“残したまま”引き渡す(または退去する)

「現状引渡し」は、居抜き売却と似ていますが、実務上は別の意味で使われることが多いです。

たとえば、
  • 原状回復をせずに、設備を“残したまま”明け渡す
  • 造作代の売買はしない(または金額がほぼゼロ)
  • 残置物の扱いを貸主と協議する
といったパターンです。

メリット

  • 解体を減らせる可能性(条件が合えば)
  • 時間がない撤退でも取り得る選択肢になる

デメリット(トラブル注意)

  • “残した設備”が誰のものか、責任が曖昧になりやすい
  • 貸主が「やっぱり撤去して」と言うと、退去直前で費用が発生する
  • 産廃処理・リース品・修繕責任が絡むと揉めやすい
現状引渡しは、「契約で責任範囲を決め切れるか」が成否を分けます。
曖昧なまま進めると、結果的にスケルトン返しに近い費用が出ることがあります。

事業譲渡(M&A):お店の“事業そのもの”を引き継ぐ

事業譲渡は、造作譲渡よりもさらに範囲が広く、
  • 屋号(店名)
  • 顧客
  • 仕入れ先
  • スタッフ
  • レシピ
  • SNSアカウント
  • 営業ノウハウ
など、事業全体を引き継ぐことがあります。

メリット

  • 設備だけでなく「売上の土台」ごと引き継げる可能性
  • 次の運営者が早く立ち上がる

デメリット

  • 交渉・契約が複雑になりやすい
  • 開示資料や調整が多く、時間がかかることがある
  • そもそも「譲れる事業」かどうかの整理が必要
「設備だけを引き継げればいい」のか、
「事業ごと引き継ぐ価値があるのか」で、選ぶ出口が変わります。

結局どれを選べばいい?(名古屋で多い判断パターン)

造作譲渡(居抜き売却)が向くケース

  • 退去まで少し余裕がある
  • 設備がまだ使える(厨房・空調・排気など)
  • 立地と業態が噛み合っている(次が入りやすい)

現状引渡しが向くケース

  • 撤退期限がかなり迫っている
  • 造作代を取るより、解体を減らしたい
  • 貸主と条件が合意できる見通しがある

事業譲渡が向くケース

  • 屋号・顧客・スタッフなど引き継ぐ価値がある
  • スムーズな引継ぎのための時間が確保できる

よくある質問(2問)

Q:居抜き売却(造作譲渡)で一番止まりやすいのはどこ?

A:多いのは「貸主承諾・審査」と「譲渡範囲の曖昧さ」です。募集開始前に必要条件と書類を確認しておくと、止まりにくくなります。

Q:造作譲渡金は“かけた費用”で決めていい?

A:原価ベースで置くと決まりにくいことが多いです。次の人が使える度合い(再利用価値)と家賃とのバランスから、成立ラインを設計するのが安全です。

名古屋で居抜き売却(造作譲渡)を検討中の方へ

居抜きで進められるかどうかは、
立地・坪数・業態・設備状態・撤退期限・貸主条件で大きく変わります。

「居抜きでいけるか」「造作代の目安」「いつまでに間に合うか」
まずは成立可能性だけでも整理しておくと、撤退が一気に楽になります。
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